中年サラリーマンの人生突破ブログ

終身雇用の時代が終焉を迎えた今、何を考え、何をすべきか。。。

マニュアル本と化した管理職

 

“研修(本)を鵜呑みにしすぎ”

ですね。

 

部下との面談において、

それ専門の会社などの研修や、本から、

ある程度の「接し方」基本マニュアルがあります。

 

例えば、

「どうするかを、あえて助言せず、自分で考えさせる」

「相手の話を聴き、一度は理解した態度を示す」

などです。

 

しかし、相手も大人です。

「あっ、研修の受け売りだな」

「なんか本読んだの?」

と、直ぐに気づきます。

と同時に気分を害します。

 

大事なことは、

「基本は自分の言葉で自分の感じたまま接することであり、

研修などで学んだことは、その補助に過ぎない」

ということです。

 

だれも、マニュアルに固められた人間と

本音で話そうとは思いませんよね。

 

 

「いい会社ですね。」の真意は?

 

“相手にとっての「(都合の)いい会社」”

 

「いい会社」といっても色々あります。

業績がいい会社、働きやすい会社、歴史のある会社、などなどです。

しかしながら、ちょっと違った意味合いの「いい会社」

についてご紹介します。

 

私の勤務する会社は、お付き合いのある会社のほとんどから、

「いい会社ですね」

と、言っていただいています。

 

実はその背景は、

相手側の会社にとって「(都合の)いい会社」ということなのです。

 

私の会社は、揉め事を極端に嫌う社風です。

そのため、他社との交渉の場においては、

こちらの意見を通して相手の気分を害するより、

「こちらが多少損をしてまでも関係良好を維持するのが素晴らしい!」

といった具合です。

 

「我々は世間から“いい会社”と思われているんだ!」

と勘違いしがちですが、

それは、相手側から見て、「(都合の)いい会社」

に過ぎないという一例です。

 

日本が“いい国”と、よく言われる理由が、

外国にとって「都合のいい国」だったら嫌ですね。

 

 

 

労働時間超過を指摘された会社はどうなるか(実体験より)

 

“仕事が増えても、意地でも残業時間をつけさせないようになる”

 

厚労省から労働時間の超過を指摘されると、

「反省して従業員の労働時間を少なくする」

というのが一般的な考え方だと思います。

 

しかしながら実態は、

「これ以上、労働時間超過が起これば大変なことになる。

絶対に規定以上の残業をつけさせるな!!」

となります。

 

私は、ある時期多忙を極め、労働時間の基準を連続2か月でオーバーしていました。

すると上司から

「○時から○時までは何をしていたの?ほんとに休憩は一切していないの?

あなただけなんですよ。こんなに休憩時間が少ないのは」

と言われました。

 

「なるほど、皆、気を使って基準からオーバーした時間は

休憩をしていたことにさせられているんだな」

と理解できました。

 

上司も、人事から

「基準を絶対にオーバーしないようマネジメントしろ!」

と脅されていたのでしょう。

 

次に何が起こるかを、私は想像しました。

おそらく、私の行動をPCのログなどで精査して、

私がウソの申告をしたという粗探しを全力でやり始める。

 

私は、決してウソの申告はしていませんでしたが、

このままでは、数分の違いなどでも虚偽報告などとして扱われ、

立場が危なくなると思い、サービス残業をすることを決断しました。

 

共感いただける人、いますよね。。。

 

 

会社に不満を抱いた時の姿勢

 

“それを飲み込んでこそ、一流の会社員だ”

 

会社に対して様々な不満をいただくのは自然なことで、

時には、

「おかしいじゃないですか!!」

と口に出したいときもあるでしょう。

 

しかし、管理職になるには

時にはこれらを飲み込むことも大切です。

 

判断基準としては、

自分が視座を高くした場合でも、明らかに間違っていると思える場合は

おかしいと指摘してもいいでしょう。

しかしながら、対応策が極めて難しい場合(答えのないケース)は

対応策に不満を持っても、飲み込む姿勢が必要でしょう。

 

どんな立派な会社でも、パーフェクトはありません。

多少?????というケースがあるのは当然です。

人間が管理していますので。。。

感謝のことばの安売り

 

“ご質問ありがとうございます”

 

これは最近流行っているのでしょうか?

様々な質疑応答の際に、質問を受けた側が、

枕詞のようにまずこれから始めるケースが最近目につきます。

 

感謝の言葉を乱用すると、その言葉は重みを失います。

もはや、質問に対する感謝の言葉

「ご質問ありがとうございます」

は、挨拶言葉のようになってしまっています。

 

中には、質問する側も当てられた時に、

「(ご指名)ありがとうございます」

と言っているケースもあります。

 

まるで質疑応答のやり取りでは、発言の前に

「ありがとうございます」

で始めるルールがあるかのようです。

 

 

感謝の言葉だけではなく、誉め言葉も

「すばらしい」

を乱用しすぎては、

「本心ではなく、とりあえずの称賛だな」

と相手は察してしまいます。

 

感謝や賞賛の言葉は、心底そう思った時に発すればいいでしょう。

その方が、言葉の価値を失わずに済みます。

 

 

失敗した部下への声の掛け方とは?

 

“まあ、また思い切って(仕事を)やってくれ”

 

部下が仕事で失敗した時、どんな言葉をかけましたか?

またはかけられましたか?

 

振り返ると、これが私が仕事に失敗して上司に報告したとき、

かけられたBESTの言葉です。

 

一方で、

①「あーあ、先輩の業績を潰しちゃったな、どーすんだ?」

②「過去にもこういうことがあったのか?他にも同じことがあるんじゃないか?」

 

これらは最悪です。

①は部下を委縮させ、考え方が小さくなりチャレンジしなくなります

②は部下が「自分は信用されていないんだな」と思い、信頼関係が崩れます

 

一点追加しますと

 

“まあ、また思い切ってやってくれ”

 

に、

「ただ、もう一回同じ場面があった場合、今度はどうすればよいか

というのだけ考えておいて」

 

という言葉があれば、嫌味なく失敗が次に活かされます。

 

 

 

上司と部下の円滑な意思疎通とは

 

“その都度伝える”

 

ネガティブな評価についてのフィードバック場面で、

「実は、このあたりのことができていなかったと思うんだ」

という言葉を言われた、言ったことはありませんか。

 

これは、上司側の伝達(指導)不足です。

気付いていたのならその場で言うべきです。

部下からしたら、

「だったら、気づいたその時に言えよ」

と思うのが自然です。

 

その都度指摘して、フィードバック時は、

「ここができていなかった」

ではなく、

「ここについて、あなたに指摘してきたけれど改善が見られなかった」

が、正解です。

 

 

また、意思疎通において、折角期待していたのに、

それが部下に伝わっていなかったという場合もあります。

部下からしたら、一定の役割を期待されていると知れば

やる気もUPし、WIN-WINの関係となります。

 

しかし、伝えられていなかった(気づいていなかった)ため、

部下は昇進のチャンスを逃し、業務も円滑にいかない。

となれば、誰も得をしません。

 

後になって、

「実は期待していたんだ。」

「キミに部署をまとめてほしかったのだが、、、」

なんて言われても、

部下からしたら、先ほど同様、

「だったら、先に教えてよ」

となります。

 

・黙って見ておく

・本人に自ら気づかせる

・わかってくれると信じる

 

もいいですが、その都度口頭で伝えた方が

確実です。