「あなたの強みと弱みを教えてください」には気をつけろ!
“弱みは決して言うな”
を、お伝えしたいと思います。
何故なら、先入観を与えてしまうからです。
一度の失敗は、
「ああ、こういうこともあるね」
「仕方ないよ」
と、通常はとらえられます。
しかしながら、それが自分の弱点だと事前に伝えてしまっていた場合は、
「やっぱりアイツの悪いところなんだ」
と、“あの人はそういう奴なんだ”と一回のミスで烙印を押されてしまいます。
つまり、自分の弱みとして宣言していなければ、
一回の失敗の猶予は与えられていますが、
宣言してしまったら、一回の失敗も許されないのです。
例えば、「私の弱みは、時間にルーズなところです」
と答えたとしましょう。
通常、一度目の遅刻であれば、
「何か余程の事情があったのだろう」
と思われますが、
弱みとして宣言した後であれば、たった一度の遅刻で
「やっぱり、遅刻癖があるんだ。そういう人間なんだ」
と決めつけられてしまいます。
研修を請け負っている一部のコンサルらは
「強みと弱みを明確にして、強みを伸ばして弱みを克服することが重要」
と言うかもしれません。
しかし、実情は自分のマイナス面を自ら晒していいことはないということです。
数十年生きてきて、人間そんなに急に変われません。
むしろ、弱点ととらえているところに愛嬌があったりします。
そのため、私は強みを伸ばす方針を支持しますし、お勧めします。
では、「あなたの弱みは何ですか?」
と、上司や面接で聞かれたらどうすればいいか?
その場合、のキーワードは
“弱みは強みの裏返し”“です。
例えばこう答えます。
「弱みとは、強みの裏返しだと私は考えています。私の強みは事前準備の徹底ですが、
人によっては、それを“石橋をたたきすぎる”ととらえ、弱みに見えるかもしれません。
そうならないように、適切な事前準備を常に心がけています」
または、
「弱みとは、強みの裏返しだと私は考えています。私の強みは分からないことは恥ずかしがらずに質問できることです。しかし、人によってはそれを“進行を妨げると思う方もいるかもしれません”。勿論そうならないよう心掛けています」
といった感じです。
本当に、信頼できる相手にであったり、
短所改善が業務上必須であれば正直に言っていいかもしれませんが、
通常はあまり言わない方がいいでしょう。