成功体験談の真実とは?
“後付けのストーリー”
一定の成果を出した人間が、皆の前でする話に対しては、
「へ~、いつもそういうこともしていたんだ」
「なるほど、日頃からそう考えていたんだ」
と、感銘しがちです。
しかしながら、全てとは言いませんが、
後付けされた成功ストーリ-なのです。
成果が出た際に、
「なんだかよくわかりませんが、うまくいきました」
「環境変化がラッキーでした」
と言うのと、
「よくわかりませんが、ただ○○だけはやっていました」
「環境変化を機会ととらえて○○しました」
と報告するのとでは明らかに評価が違います。
そのためには、ストーリーを後付けする必要があるのです。
その際は、全くやっていないことは流石に言えませんので、
「初めから○○と予測して、いつも□□を考えていた」
「その行動は、実は〇〇という仮説を立てていたからです」
といった具合に、ストーリーを組み立てます。
テレビなどでも成功者が、
「子供のころから、これを意識していた」
「入社時から○○するというのは決めていた」
というように、体験談を話す姿をよく目にします。
全て後付けとはいいませんが、上記のような理屈から考えても、
そのうちの一部分は後付けストーリーだということです。
きちんと目標を決めて、そのために何をすべきかを真剣に考えて日々行動し、
成功する人はいます。
しかしながら、その成功体験ストーリーには必ず「ペイントが施されている」
と見た方がいいでしょう。
つまり、そのまま全てマネしようとは思わない方がいいということです。