上司のゴマすりの訳
“課長が部長に認められれば(信用されれば)、その課のメンバーが幸せになる”
20代の頃、部長のためなら何でもするような上司がいました。
私は、ある飲み会でアルコールの勢いもあって、
「部長とうまくされている様ですが、そこまでする必要はあるんでしょうか?」
と、その上司に言ってしまいました。
すると、このような答えが返ってきました。
「だって、俺が部長に気に入られたら、メンバーのいい仕事を報告したら、
そのまま認めてくれる。だけど、俺が部長に嫌われたらそうはいかない。
折角メンバーがいくらいい仕事をしてくれても、常に難癖を付けられるようになり、
みんなのことを部長が認めてくれなくなる。
だから、俺は部長とは絶対に仲よくしておく必要があるんだ。」
自分のためだけにそうする人もいるでしょうが、
その上司は、メンバーのことを常に気に掛ける人でしたので、
私は直ぐに納得し、むしろ、
今まで軽蔑していたのが恥ずかしくなりました。