会社や、労働組合が、
従業員の意見を聞く会を設ける時があります。
従業員側は、日頃のうっ憤を晴らそうと、
色々意見をぶつけます。
会社側も、表面上真摯な態度で話を聞きます。
しかし、これは一見自分たちの意見を聞いてくれたと思いがちですが、
多くは、単に「ガス抜きの場」を提供しているにすぎません。
会社にとって、
「従業員の意見を聞いて、改善する」
ことが真の目的ではなく、
「“従業員の意見を聞いた” というエビデンスを作る」
ことが目的の場合が多々あります。
出した意見に対して、しっかりとしたフィードバックがあるかないかで、
単に、「ガス抜き場」の提供だったかどうか判断できます。
意見に対して、「検討します」という返事であった場合、
いつまでにどのように検討して、
いつ誰にフィードバックするのか
を、その場で確認したほうがいいでしょう。
会社にハラスメント相談窓口や、
こころの悩み相談窓口を設置しているケースもありますが、
これも設置することによる問題解決までが必須ではなく、
会社側は、「設置している状態であること」
で、満足しています。
このような、形式上のものは非常にたくさんあります。
それを見極めて、どれをどう活用するかも、
サラリーマンにとって重要なことだと思います。